今月は1〜3位を樽屋雅徳作品が独占。人気の高さが伺えます。
特に「想ひ麗し浄瑠璃姫の雫」は不動の人気を誇っており、2ヶ月連続の第1位となりました。
スタディスコアの新刊もどんどん増やしておりますので、フル音源と併せてお楽しみいただければ幸いです。
目次
- 想ひ麗し浄瑠璃姫の雫(樽屋雅徳)
- マードックからの最後の手紙(樽屋雅徳)
- アレグリア(樽屋雅徳)
- インフィニティ(江原大介)
- 「ハウルの動く城」より、世界の約束〜人生のメリーゴーランド(久石譲 / arr. 片岡寛晶)
想ひ麗し浄瑠璃姫の雫|樽屋雅徳
ねぶた音階、津軽三味線のイメージを織り込み、義経の伝説の壮大さや浄瑠璃姫の姫との切ない恋物語をイメージして作曲された樽屋ワールドを存分に味わえる人気作。
一途な浄瑠璃姫の思いが胸に迫ります。
想ひ麗し浄瑠璃姫の雫
- 編成: 吹奏楽中編成
- グレード: 4
- 演奏時間: 8分58秒
- FML-0142 フォスターミュージック
- 収録:コンクール自由曲ベストアルバム7「想ひ麗し浄瑠璃姫の雫」
マードックからの最後の手紙|樽屋雅徳
超豪華客船タイタニック号の一等航海士として、運行責任者を任されていたウィリアム・マクマスター・マードックにスポットをあてて描かれた人気作品。2009年の出版以来、断トツの人気を誇るロングセラーです。航海中には必ず家族にあてた手紙を書いていたというマードック氏。その手紙に込められた彼の愛や正義、孤独、不安などがアイリッシュ調の旋律で情感豊かに表現されています。
マードックからの最後の手紙
- 編成: 吹奏楽中編成
- グレード: 3+
- 演奏時間: 8分37秒
- FML-0034 フォスターミュージック
- 収録:「メキシコの祭り/ヴィジョンズ・オブ・ライト」土気シビックW.O. Vol.13
- 関連情報:樽屋雅徳「マードックからの最後の手紙」徹底解説! 通常版(原典版)・特別版・小編成版
アレグリア|樽屋雅徳
Arion×QuatuorB Joint Concertのためにアリオンサクソフォンカルテットとクワチュール・べーの両団体による共同委嘱により作曲。
3つの楽章に分かれていますが、それぞれが独立した曲として存在感を持たせています。
アンサンブルコンテストなどでの時間規定がある場合、3楽章のみをピックアップして演奏されることも多い人気作です。
アレグリア
- 編成: 吹奏楽小編成
- グレード: 3+
- 演奏時間: 5分47秒
- FMP-0066 フォスターミュージック
- 収録:20人のコンクールレパートリーVol.2 「雲海の詩」
インフィニティ|江原大介
アリオンサクソフォンカルテットとクワチュール・べーの両団体による共同委嘱により、江原大介氏が作曲。そのため、ソプラノ・アルト・テナー・バリトンのサックスパート2人ずつの8重奏の楽譜です。
「無限・無限大」を表すインフィニティ。3つの楽章からなり、1楽章で緊張感を持ちながら音が徐々に広がり、2楽章は穏やかなテンポで雄大に、3楽章は速いテンポの華やかに重なった音が広がっていきます。
全体は13分30秒と長めの曲ですが、それぞれの楽章は独立しているので、部分的な演奏でアンサンブルコンテストなどにも使用OK。
穏やかな楽章も華やかな楽章も、サックスの表現を十分に堪能できる一曲です。
インフィニティ
- 編成: サクソフォン8重奏(S.Sax. 1 / S.Sax. 2 / A.Sax. 1 / A.Sax. 2 / T.Sax. 1 / T.Sax. 2 / B.Sax. 1 / B.Sax. 2 )
- グレード: 4+
- 演奏時間: 13分30秒
- FME-0266 フォスターミュージック
「ハウルの動く城」より、世界の約束〜人生のメリーゴーランド|久石譲 / arr. 片岡寛晶
名古屋市立伊勢山中学校吹奏楽部委嘱作品。
伊勢山中学校の近くには、熱田神宮があり、織田信長が桶狭間の戦いの前に戦勝を祈願して立ち寄った神社の一つとして知られています。
織田軍が巨大勢力の今川軍に勇敢に立ち向かい、勝利する様子が描かれています。
最小で11人から演奏出来ますが、20〜40人程度の中大編成で演奏しても迫力のあるドラマチックな演奏が期待出来ます。
「ハウルの動く城」より、世界の約束〜人生のメリーゴーランド
作曲:木村弓 (Yumi Kimura),久石譲 (Joe Hisaishi)編曲:片岡寛晶 (Hiroaki Kataoka)
- 編成: 吹奏楽中編成
- グレード: 3
- 演奏時間: 6分45秒
- FMP-0041 フォスターミュージック
- 収録:フォスターミュージック作品集「サウンド・オブ・ミュージック」
編集後記
先日、「今日午後あいてる?」と恩師からの電話を受け、急遽母校の専門学校のオンライン授業に招かれて、準備も何もないままで不安極まりなかったのですが、僭越ながらこれまでの吹奏楽とのかかわりや、出版の仕事の話などをさせていただきました。(緊張しました)
小中高は戻りつつあるものの、大学生が一番不憫だなぁと感じていたので、少しでもお役に立てたのならよかったのかな、と。
今の自分がこうしてこの世界で仕事ができているのも母校での人との出会いが全てと言っても過言ではないので、若い学生さんたちともまた新しいご縁ができたらいいなと思います。
授業の後、恩師とのオンラインおしゃべりにも花が咲いて、またワイワイご飯に行きたいなぁと切に思いました。
幸せに楽器を吹いて、笑顔で円卓を囲める日が待ち遠しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた次回。