2011年に弦楽四重奏のための『ギミックバッハ』を作曲して以来、2作目となるBACH主題を用いた作品。この音名象徴は脈々と連なるクラシック音楽の歴史の中でも、J.S.バッハ本人、リスト、シェーンベルク、J.ヴァン=デル=ローストといった多くの作曲家が取り上げてきた伝統的な主題である。私はこのモチーフを日本人ならではの方法で発展させたいと考え、「バッハリズム」としてリズムにも適用することにした。すなわち「ヨハン・セバスチャン・バッハ」とカタカナ読みをして音節ごとに区切り、「ヨハン」は3音節、「セバスチャン」は5音節、「バッハ」は3連符の真ん中を休符として2音節。これらをリズムモチーフとして扱っている。
また、特殊奏法によるノイズなどの音響的なマテリアルと、鈴を取り付けたトリルキーの開閉による音色の異化をギミック的要素としている。
中国・成都の作曲コンクール ""The 13th Chengdu-China Sun River Prize Students New Composition Competition"" において佳作入選。(山本哲也)
国立音楽大学大学院修士課程作曲専攻、フランス・リヨン国立高等音楽院第2課程作曲科、ベルギー・モンス王立音楽院修士課程指揮科を修了。
これまでに久石譲主宰「Music Future Vol.9」第4回Young Composer's Competition優勝、第14回オルレアン国際ピアノコンクール作曲部門A.シュヴィロン=Y.ボノー作曲賞、イル=ド=フランス国立管弦楽団の作曲コンクール「 le de cr ations 2018」優勝、第6回A.ドヴォルザーク国際作曲コンクール第1位および特別賞、日本現代音楽協会第27回現音作曲新人賞などを受賞。
2024年10月にはベルギー・シャルルロワで開催された第42回アンドレ・シャルリエピアノコンクールの課題曲に『ソリチュード』が選出、2018 年にはラジオフランスの番組「Cr ation mondiale」にて、オーケストラ作品『In the circle...』を中心とした特集が放送された。
2025年現在、国立音楽大学非常勤講師、日仏現代音楽協会会員、アンサンブル・リカレンス音楽監督/指揮者。
WEB: http://www.tetsuyayamamoto.net
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