まず、スタンダード・ナンバーが2曲。《茶色のこびん》と《聖者の行進》がスウィングのスタイルで切れ目なしに続きます。アメリカ民謡のいくつかはよくCMソングとしても使われていますが、この《茶色のこびん》も最近ではTVのCMでよく耳にします(でも、この歌は実は民謡ではなく、ジョセフ・ウィナー[Joseph Winner]という人が1869年に発表した楽曲なのですが)。
[D]ではパート4に、[E]ではパート1に「任意の楽器のソロで」と指示がありますので、普段まあり活躍する機会のない楽器にソロを担当させるのも面白いかもしれません。ソロが埋もれてしまわないよう、他のパートとのバランスにはご注意ください。
3曲目もそのままスウィングとなりますが、《森のくまさん》がアメリカ民謡だったって、ご存知でしたか? ここではパート5の低音楽器が主役となります。
スウィングが一段落し、のんびりと歌われるのが、日本では《雪山賛歌》として知られる西部開拓時代のバラード《愛しのクレメンタイン》。その後ドラム・マーチに乗って独立戦争時代の愛国歌《ヤンキー・ドゥードゥル》(日本では《アルプスー万尺》)が聴こえてきます。この旋律がフーガ風に発展し、最後は賛美歌《アメージング・グレース》と組み合わされてクライマックスを迎える、という構成です。
このような、いわゆるフレックス編成の楽譜は、もうおなじみですね?バンド全体が楽器を含めた6つのパートに分かれ、それぞれのパートは指定された楽器を自由に選び、組み合わせて演奏することができます。各バンドの人数や編成に応じて楽器の組み合わせを工夫し、オリジナル・サウンドを創ってみましょう。常に全部の楽器で演奏する必要はなく、適宜楽器を減らしたり、指定がなくとも特定の楽器のソロの場面を作るなどして、サウンドに変化をつけえてみることをおすすめします。
今回は新たなこころみとして、パートごとの難易度を少し変えてみました。パート1と4はグレード3程度、パート2と3は少々やさしくてグレード2程度にしてありますので、それぞれの演奏者の経験値や個性も考慮して楽器を割り当ててください。(後藤 洋)
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