タイトルの通り、スペインのカタルーニャ地方をテーマにした作品です。バルセロナ出身の知人と話をした時に、この地には複雑な歴史的背景があることを知り、バルセロナが属するカタルーニャをテーマにした作品を書こうと思い作曲しました。
冒頭はカタルーニャ民謡の「鳥の歌」で始まります。「鳥の歌」と言えば、世界的チェロ奏者パブロ・カザルスの演奏を思い浮かべる方も多いのではと思います。演奏の際は木管の柔らかく深い響きを大切にして歌っていただきたいです。その後、戦争を表す激しい場面になり、半音のぶつかりなど全体的に緊張感が高まります。中間部では雰囲気がガラッと変わり、サグラダ・ファミリアのステンド・グラスを表す美しい音楽になります。横の流れとハーモニー、両方を大切にして演奏していただきたい部分です。バルセロナにはガウディやダリなど様々な芸術家がいました。そんな芸術の街を表現したのが最後の部分です。ミニマル・ミュージックの手法を取り入れており、同じ音型の反復やどんどん音が増えていく面白さを感じていただけたら嬉しいです。
この作品は2021年に厚木シビックウインドシンフォニーの委嘱でクラリネット8重奏として作曲し、その翌年に都立小山台高等学校のために木管8重奏版を作りました。今回の出版にあたり、フレキシブル・アンサンブル編成として改訂しました。楽器の組み合わせによっては、部分的にパートを入れ替えたほうが良い響きになる場合もあるかもしれません。色々と試しながら演奏していただけたらと思います。
(松下倫士)
東京藝術大学音楽学部作曲科を経て、2009年同大学院修士課程作曲専攻修了。卒業時に藝大同声会賞受賞。2014年東京音楽大学大学院修士課程伴奏科修了。これまでに第37回全四国音楽コンクール最優秀賞、日本交響楽振興財団第29回作曲賞、第5回北本ピアノコンクール最優秀賞、第22回宝塚ベガ音楽コンクールピアノ部門第2位、奏楽堂日本歌曲コンクール第19回作曲部門(一般部門)入選など多数受賞。東京フィルハーモニー交響楽団とラヴェルのピアノ協奏曲を共演。
近年は21世紀の吹奏楽“響宴”にて作品が取り上げられているほか、「土蜘蛛伝説」「巡礼歌」「2つの詩曲」などアンサンブル作品が全国各地で多数演奏され ている。 2012年には日本コロムビアよりCD「僕が僕であるために 尾崎豊 オン ピアノ」 (編曲・演奏)をリリース。また2014年に「夢見草 松下倫士ピアノソロアルバム」をリリース。伴奏ピアニストとしても活動し、多くの演奏家と共演し高く評価されている。
東京音楽大学、洗足学園音楽大学非常勤講師。21世紀の吹奏楽“響宴”会員。
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