第19回「響宴」の委嘱により作曲しました。今回の委嘱は「スクール・バンドプロジェクト」と言うことで、小編成でグレードは高くはありませんが、奏者には、曲の構成感や展開を感じながら、楽しみながら演奏できるように、モチーフの展開や軌跡を追い易いように作曲しました。「セレナーデ」とは、多楽章の器楽曲で用いられることが多いですが、響きや構成の親しみやすさを込めて「セレナーデ」とさせて頂きました。
曲の構成は、前奏、後奏部があり、練習番号A(16小節目)が一番主要なモチーフになります。前奏、B(26小節目 )、C(34小節目 )で使用されたモチーフは、副次的な主題としてその後色々な調性、リズムで展開します。L(131小節目)が印象的に、開放感溢れるように、この箇所を気持ち良く迎えるための道のりを工夫してみてください。L以降はこの曲の「まとめ」的な構成になっております。
作者がどのように曲を構成しているか、その痕跡がわかりやすいように書いた曲ですので、「作家がどんなことを考えて書いたか」を辿ってみるのも面白いと思います。
(福島弘和)
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