ハンガリーを代表する作曲家、ベーラ・バルトーク(1881‐1945)は、作曲のみならず東欧圏の民謡の採取・分析においても大きな成果を残しました。この「ハンガリーの風景」は、バルトークが作曲したハンガリー民謡に基づく初期のピアノ曲を、1931年から33年にかけて管弦楽組曲に再構成した作品です。
この木管八重奏の編曲は、青梅市立第三中学校吹奏楽部の委嘱により、1・2・5楽章を編曲したもので、2006年12月26日に、同校木管八重奏(Fl. 小林あゆみ、Eb Cl. 松永奈央美、Cl.1 松藤万里子、Cl. 2 小森陽介、B.Cl. 遠藤友記、A.Sax. 鶴井彩加、T.Sax. 松原玲奈、B.Sax. 武井夕貴)によって初演されました。
第1楽章「トランシルヴァニアの夕べ(セーケイ人との夕べ)」と第2楽章「熊踊り」とは、「10のやさしいピアノ小品」BB51の第5曲からの編曲です。第1楽章はハンガリー5音音階(ラ-ド-レ-ミ-ソ)による2つの旋律が交互に現れます。第2楽章では、8分音符による2度の反復(もとの管弦楽曲では小太鼓)が熊踊りの際に叩かれた太鼓のリズムを模倣しています。第5楽章「豚飼いの踊り」は、「子供のために」BB53第1巻からの編曲で、もとの民謡ではバクパイプによる伴奏と縦笛による器楽曲です。1つの旋律が変奏されながら繰り返されていきます。 (黒川圭一)
I.トランシルヴェニアの夕べ
II.熊踊り
V.豚飼いの踊り
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