グスタフ・マーラーが作曲した最初の交響曲であり、演奏時間が比較的短い事、声楽を伴わない事、曲想が親しみやすい事などから、演奏や録音される事が多い。
1884年から1888年にかけて作曲されたが、当初は「交響詩」として構想され、交響曲となったのは1896年の改訂による。
「巨人」という標題は1893年「交響詩」の上演に際して付けられ、後に削除された。
この標題は、マーラーの愛読書であったジャン・パウルの小説『巨人』(Titan)に由来する。第4楽章は静寂を破り、堰を切ったような大音響が断続的に続く。「深く傷つき絶望した心の突然の暴発」であるこの楽章は、シンバルの一撃で始まる。まさに「地獄から」の幕開けである。マーラ自身はこの激しいフィナーレについて「黒雲の中から発する稲妻の閃きで開始される・・・これは傷ついた心の叫びである」とコメントしている。嵐が一段落して静けさが訪れると長調に転じ、夢想的な美しい主題が登場する。金管楽器によるファンファーレ風のモチーフは、シューマンの交響曲第3番「ライン」終楽章の類似箇所からヒントを得たと言われている。
1977年、北海道生まれ。北海道中標津高等学校を卒業後、尚美学園短期大学(現・尚美学園大学)音楽学科作曲専攻を経て東京ミュージック&メディアアーツ尚美 音楽芸術表現コース(現・尚美ミュージックカレッジ 音楽総合アカデミー学科3・4年次)を卒業。 卒業後は大村哲弥氏のもとで約2年間研鑽を積む。これまでに作曲を松下功、大村哲弥、延原祐の各氏に師事。
2000年、「セレモニアル・マーチ」がJBA (日本吹奏楽指導者協会)「下谷賞」(最高賞)を受賞。 同作品は2005・2006年度の中部日本吹奏楽コンクール課題曲にも選定された。2015年開催の第70回国民体育大会「紀の国わかやま国体」では式典音楽(入場行進曲)を全曲担当。作編曲作品の多くは、フォスターミュージック、ブレーン、CAFUA、ウィンズスコア、ウインドアート出版、デハスケ、ロケットミュージック等から、出版 またはレンタルされている。21世紀の吹奏楽「響宴」会員。
主な作品に、
「セレモニアル・マーチ」(JBA下谷賞受賞)、「越中幻想」(富山県福野高校吹奏楽部委嘱)、「ルミナンス-光の都市」(陸上自衛隊東部方面音楽隊委嘱)、「ジャンヌ・ダルク」「アプローズ!」(共に航空自衛隊中部航空音楽隊委嘱)、「ペンタグラム」(サックス四重奏:ヴィーヴ!サクソフォーンクヮルテット委嘱)、「3つの情景」(金管八重奏:北アルプス吹奏楽団委嘱)など。
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