現実から最も遠い存在をタイトルにと思い「天空」と「夢」という言葉を使い「天空の夢」と名づけました。
それはすなわち憧憬、手に届くものではないという儚さも含むものです。
冒頭のコラールから浮かび上がる響きは、天に手を伸ばす人々の夢の結晶です。そしてそこから喜びと悲しみの織り交ざった旋律が導かれます。中間部は光を求めて、そして相反する闇を越えた先にたどり着くようなイメージです。揺らめく音型と音色の掛け合いが二つの属性を表しています。そしてその先へと進む、軽快なリズムを伴いながら曲は天空へと近づいていきます。その後、コラールと共にしばし静寂が訪れた後、クライマックスに突入します。これは遥か彼方に存在する夢を追い求め、それを手にした人々の歓喜と無限の可能性を表したものです。
そして最後に曲は上行形の音群、パッセージに付き添われながら、最も遠い存在である天空の夢の扉のその先へと昇っていきます。(江原大介)
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