秋田吹奏楽団創立30周年を記念して作曲され、2005年同団第27回定期演奏会で初演された。
I 童歌: 「上を見れば虫っ子、中を見れば綿っ子、下を見れば雪っ子」というしんしんと雪が降る冬の情景を歌った秋田の童歌が楽器を替えながら演奏され、高音の金管木管の叫びの中で浮き沈みする。
II 奏春: 秋田にやってくる遅い春への喜びと、秋田市で古来から崇められている山である太平山に朝日が昇ってゆく情景がオーバーラップする。Eb テューバがようやくやってきた春への喜びを切々と歌い上げる。冬から春になる直前の夜明け前、ほのかに明るくなる太平山に小鳥がさえずり始める情景。そしてその喜びを全体合奏が紡いでゆく。
III 鼓響: そして夏、笛の音、チャンチキ、竿燈祭りの祭囃子がバンドと絡み合い、テンションが最高に高まったところでわらべうたが全体に奏される。その後、曲はさらにテンポを上げ熱狂的に幕を閉じる。
また、3楽章のお囃子はオリジナルであるこの楽譜では秋田市の土崎地区に伝わる土崎港囃子を用いているが、この楽譜に拘らず、演奏して下さる皆様の地元に伝わるお囃子を使用することが望ましい。もうすでに秋田市の竿燈囃子、埼玉県川越市の川越囃子、東京都の神田囃子などを用いて演奏されている。勿論お囃子の編成も地元のお囃子の編成を尊重するものとする。(天野正道)
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