この作品は、誰もが耳にしたことのあるクリスマスキャロルを題材に、吹奏楽ならではの色彩豊かなサウンドでまとめられた一曲です。
物語は、雪が静かに舞い始める人里離れた山奥から始まり、遠くに「きよしこの夜」が微かに聴こえてくる…近づけばそこには慌ただしくクリスマスの準備を進める市民の姿、そして賑わう街のクリスマスの風景へと展開していきます。さまざまなクリスマスの情景を音楽で表現した、シンフォニックな構成となっています。
練習記号[I]の「ひいらぎかざろう」のテンポは .=92と表記していますが、ゆったりしすぎると曲全体の流れが重くなるため、やや速めのテンポ感を意識してください。雰囲気としては「王宮での演奏」をイメージし、上品さと軽やかさのバランスを大切にお願いします。練習記号[Q]から登場するフレーズは、ルロイ・アンダーソンの「そりすべり」へのオマージュです。1stクラリネットがpで提示しますが、音量を抑えつつも埋もれないよう存在感を持って演奏してください。同様のモチーフは練習記号[V]でも登場しますので、一貫して印象的に響かせることが重要です。練習記号[T]では、この曲唯一クリスマスキャロルに基づかないオリジナルの旋律が登場します。この部分は本作の核ともいえるセクションであり、フレーズの滑らかな流れを意識して演奏してください。細かいスラーは参考程度に、自然な音楽の流れを優先して構いません。演奏の表情付けについては、各団体の自由な解釈を歓迎します。終盤、練習記号[Z]ではプレゼント配りに奔走するサンタクロースの姿を描いています。ソリに乗り遅れないよう、ここからはしっかりとテンポを上げ、勢いよくフィナーレへ向かってください。
dmgzo60yd8g0
〈8月〉会員限定クーポン(対象商品:フォスターミュージックの出版物)
対象カテゴリ
会員限定
¥1,000 OFF
残発行枚数:76
下限金額:¥5,500
有効期間:2025/08/01 ~ 2025/08/31