このこと自体は決して悪いことではありませんが、何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」です。音楽作品には音楽で具体的に何かを表現している、標題音楽や描写音楽とは違う作品もあります。むしろこっちの方がクラシック音楽の世界では主流と言っても良いでしょう。所謂「絶対音楽」と分類される音楽です。
そこに書かれている音が新たに音を生み出す、そしてそれが時間的にも立体的にも有機的に結合、発展をしてある種の哲学的世界を構築するのです。
以前から以下のような質問をメールなどで受けることが多くあります。
「天野先生、この曲の練習番号Eからは具体的にどんなことを表現しているのでしょうか?生徒たちに伝えたいので、わかりやすく教えてください」などです。
前出のように、そういった解釈とは別な音楽が数多く存在します。バッハのフーガの技法などは描写音楽などとは対極の作品と言えます。
この作品も「絶対音楽」とし作曲しています。ですから具体的な描写などは一切していません。
タイトルの「プロフォンドウム~地底」は今回初演の指揮をしてくださった私が最も敬愛する指揮者の一人である、加養先生がこの曲のイメージから触発されて命名してくださいました。本当にありがとうございました。(天野正道)
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