曲は主に4つの場面で構成されています。
「April 9, 1865」南北戦争が終結したあと、夕日を見ながら何かを考えているリンカーン。そんな姿が思い浮かぶ哀愁漂うフルートのDuoから、木管群へとメロディが受け継がれ、金管も加わり壮大な前半部分を経たのち、「April 12, 1861」南北戦争を回想していきます。この戦争では、史上初めての近代的な機械技術が主戦力として投入されたとも言われており、速いテンポの中で、ハイハットが刻むリズムが緊張感を与え、南北戦争の情景を描いています。
そして、「November 19, 1863」タイトルのゲティスバーグの演説です。ゲティスバーグ演説は、272語1449字という約2分間の極めて短いスピーチであったにもかかわらず、リンカーンの演説の中では最も有名なものであり、また歴代大統領の演説の中でも常に第一に取り上げられるもので、独立宣言、合衆国憲法と並んで、アメリカ史に特別な位置を占める演説となっています。この日ゲティスバーグにはカメラマンもいましたが、マイクロフォンなどがない時代、リンカーンの演説が始まってもカメラマンはそれに気づかず、ようやく気づいて写真を撮ろうとした頃には、もう演説が終わっていたといいます。また演説そのものは、リンカーンが祈るような小さな声で述べたため、誰も注目しませんでしたが、その内容をたまたま書き留めていた記者が記事にしたことにより、後に有名になったと言われています。
曲の後半、最後の部分でmeno mossoになり「April 14, 1865」暗殺の日を表現し曲は幕を閉じます。(樽屋雅徳)
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