17世紀の作曲家、ヨハン・パッヘルベルといえば「カノン」(パッヘルベルのカノン)が特に有名ですが、自身がオルガン奏者であったこともありオルガンのための作品も多く、後のバッハをはじめとした多くの作曲家にも影響を与えたといわれています。「カノン」は作曲様式の一種ですが、パッヘルベルはこのカノンの他にもフーガや変奏曲を作曲することを大変得意とし、また好んで使用していたようです。当時流行していた3拍子の舞曲風の変奏曲「パッサカリア」も複数作曲されていました。その中で本作(ヘ短調)はカノン(パッヘルベルのカノン)を除いた作品の中で最も有名な作品のひとつであり、現在でもオルガン奏者による教会でのコンサートにてたびたび披露されています。
本作は主題と22もの変奏から成り立ちますが、曲全体として表現や山場の作り方など奏者側に委ねられる部分が相当多い作品です。同族楽器の四重奏へのアレンジにあたって、演奏効果を発揮できるようダイナミクス・テンポ・スラーなど、元々楽譜にない情報を多く加えていますので、参考としながらチームごとにバランスのよい音楽作りをしていただければと思います。
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