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- > [吹奏楽-スコア] マードックからの最後の手紙(2021年版) (樽屋雅徳) - スタディスコア
ご一読ください
1912年4月、世界最大の豪華客船として、ニューヨークへ向け出航したタイタニック号は、その処女航海を終えることなく海の底へと沈んでいきました。
マードックは、タイタニック号に乗船していた1等航海士であり、船が沈む最後の瞬間まで勇敢に乗客の救出にあたった乗組員の一人です。
彼は航海中、家族に手紙を書くのが日課であり、そこには自分の近況はもちろん、家族を気遣う思いが必ず綴られていました。そんなマードックからの「最後の手紙」には、乗客達で賑わう船上の様子や大西洋からの美しい眺め、そして事故を予感させるアクシデントについて、語られていたかもしれません。
曲はその手紙に綴られていたであろう風景や彼の思いをアイリッシュ調のメロディーで描いていきます。マードックからの最後の手紙を「読む」ように聴いていただけたらと思います。
この2021年版は玉名女子高等学校吹奏楽部の委嘱により加筆した改訂版です。2021年の全日本吹奏楽コンクールにて初演されました。
新しい部分の追加にあたっては、原曲のイメージからかけ離れたものにならないように気をつけました。ところどころに原曲のモチーフを使い散りばめながら、より技巧的にし、響きもさらに豊かなものになるように改訂を行いました。原典版、特別版、小編成版に続き4つめの版となりますが、さまざまな形でみなさまに愛される作品となればこれほど嬉しいことはありません。(樽屋雅徳)
※練習番号[R](138小節目)以降、楽譜後部に付属しております [Ending B] パターンへ差し替えての演奏が可能です。
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マードックからの最後の手紙(2021年版) - スタディスコア The last letter from Murdoch 2021 - Study Score 作曲: 樽屋雅徳(Masanori Taruya) |
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編成:吹奏楽 - 中編成
演奏人数の目安: 43人
※各パート1名(optionalは-1、div.は+1)で算出
- Piccolo
- Flute 1 (div.)
- Flute 2
- Oboe 1
- Oboe 2 (optional)
- Bassoon (div.)
- Eb Clarinet
- Bb Clarinet 1
- Bb Clarinet 2
- Bb Clarinet 3
- Bass Clarinet
- Soprano Saxophone
- Alto Saxophone 1
- Alto Saxophone 2
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone (div.)
- Trumpet 1 (div.)
- Trumpet 2 / doub. Flugelhorn
- Trumpet 3
- Horn 1
- Horn 2
- Horn 3
- Horn 4
- Trombone 1
- Trombone 2
- Trombone 3 (div.)
- Euphonium (div.)
- Tuba (div.)
- String Bass
- Timpani
- Percussion 1(S.D., F.Cyms.(Opt), Sus.Cym.)
- Percussion 2 (B.D., Tambourine, Ship’s Bell, Ratchet)
- Percussion 3 (Tri., C.Cyms., Bodhran, Xylo., Tam-tam, Vib.)
- Percussion 4 (Sus.Cym., Low Tom, Vib., Tam-tam, Mari.)
- Percussion 5 (Glock., Sticks, W.Chime, Xylo.(Opt), C.Cyms., Tam-tam)
- Harp
- Piano
樽屋雅徳(Masanori Taruya)
1978年千葉県銚子市生まれ。武蔵野音楽大学音楽学部作曲学科卒業。佐藤博、宮本良樹各氏に師事。
フランスで吹奏楽曲「Ardent Overture」を出版。代表作として「絵のない絵本」「民衆を導く自由の女神」「マゼランの未知なる大陸への挑戦」「ラザロの復活」「マードックからの最後の手紙」などがある。
全国の吹奏楽団やマーチングバンドからの委嘱も数多く、その作品の多くが国内外問わず広く演奏され、日本でもっとも人気のある作曲家のひとりである。また、作曲・編曲の傍ら、吹奏楽指導やコンクール等の審査員、執筆活動などでも多くの成果を挙げている。
2004年〜2018年まで銚子市立銚子高等学校の音楽監督を務めマーチングコンテストで全国大会へ、吹奏楽コンクールでは東関東大会、東日本大会へと導く。
現在はベルモンテウィンドオーケストラの指揮者・音楽監督を務め、指導者としても高い評価を受けている。