音楽的には、各場面の対比がポイントとなります。どの部分も技術的には難しいため、ともすればすべてが山場のような騒がしい演奏になりがちです。場面同士の関係はどうか、一番聴かせたいポイントはどこか、3人の意識の統一が必要です。技術的には、多種多様な楽器の叩きわけが一番の課題です。まずは材質・大きさ・厚み・バチ等の違う楽器それぞれのコントロールをしっかりと。1stはマリンバのみを担当しますが、音域も広く、当然全音域同じタッチではコントロールしきれません。
具体的に一番難しい部分は、[N]かと思います。四声のマリンバ・ティンパニのベースライン・ボンゴ&コンガのビート・トムのビート・金属打楽器類のビート・・・。それぞれのビート感・音色、パート間のバランス等すべてに意識を行き届かせるのは並大抵のことではありません。
クリアすべき課題の多い作品ですが、まだまだ少ない打楽器三重奏の良いレパートリーとなりましたら幸いです。
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