この作品は2020年に厚木シビックウインドシンフォニーの委嘱作品として作曲し、第26回東関東アンサンブルコンテストにて演奏、銀賞を受賞しました。
元々の編成は木管7重奏(フルート6、オーボエ1)でしたが、翌年、私の母校でもある都立小山台高等学校のために木管8重奏(フルート2、クラリネット4、アルトクラリネット1、アルトサクソフォン1)に改訂、第45回東京都アンサンブルコンテスト(都大会)に出場し、銅賞を受賞しました。
タイトルの「ナイチンゲール」は美しい鳴き声で知られる鳥のナイチンゲール(サヨナキドリ)を表すと同時に、看護婦のフローレンス・ナイチンゲールを意味しています。
冒頭は戴帽式の神聖な空間をイメージしています。次々と重なる主題は、キャンドルの灯りで入場してくる様子を表しています。その後はクリミア戦争の緊張感のある場面を表現し、中間部では戦争で心身共に傷を負った兵士達や民間人に寄り添い、親身になって看護する様子を表しています。最後は平和や希望の光を感じさせるような明るさを持って曲を締めくくります。
今回フレキシブル作品として出版されるに当たり、様々な考慮をしながら楽譜を完成させました。楽器の組み合わせは何通りもあるので、全てにおいてうまくいくかは実際演奏してみなければわかりません。例えば部分的にパートを入れ替えたりして、良いバランスになるよう「フレキシブル」に演奏していただければと思います。
東京藝術大学音楽学部作曲科を経て、2009年同大学院修士課程作曲専攻修了。卒業時に藝大同声会賞受賞。2014年東京音楽大学大学院修士課程伴奏科修了。これまでに第37回全四国音楽コンクール最優秀賞、日本交響楽振興財団第29回作曲賞、第5回北本ピアノコンクール最優秀賞、第22回宝塚ベガ音楽コンクールピアノ部門第2位、奏楽堂日本歌曲コンクール第19回作曲部門(一般部門)入選など多数受賞。東京フィルハーモニー交響楽団とラヴェルのピアノ協奏曲を共演。
近年は21世紀の吹奏楽“響宴”にて作品が取り上げられているほか、「土蜘蛛伝説」「巡礼歌」「2つの詩曲」などアンサンブル作品が全国各地で多数演奏され ている。 2012年には日本コロムビアよりCD「僕が僕であるために~尾崎豊 オン ピアノ」 (編曲・演奏)をリリース。また2014年に「夢見草~松下倫士ピアノソロアルバム」をリリース。伴奏ピアニストとしても活動し、多くの演奏家と共演し高く評価されている。
東京音楽大学、洗足学園音楽大学非常勤講師。21世紀の吹奏楽“響宴”会員。
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