アストル・ピアソラ(1921-1992)はアルゼンチンの作曲家。アルゼンチンに生まれ、4歳の時にアメリカに移住しました。若い頃からナイトクラブなどのタンゴバンドでバンドネオンを演奏しキャリアを積んでいましたが、その後クラシカルな作曲技法を学びタンゴに取り入れて、バッハ、ドビュッシーなどの偉大な作曲家の音楽、さらにはジャズなどからの影響も受け、タンゴを伝統的な形から開放し、より複雑な形式を与えて独自の音楽を作り上げました。この作品は 1974年にピアソラが新たな活動の場を求めてイタリアに渡った時に作られた最初のアルバムのタイトル曲でした。
「リベルタンゴ」とは libertad (自由) + tango (タンゴ)に由来する造語です。その後いくつもの録音が残されていますが、本アレンジは1983年ルガーノ(スイス)でのライブ録音に基づいたものになっています。原曲のイメージを残しつつ各楽器のソロやオブリガードを追加してサクソフォーンの魅力を引き出しています。演奏にあたってはもちろんピアソラ自身の演奏を聴いていただきイメージを膨らませていただきたいと思いますが、特にバンドネオン独特の音のキレやピアノとギターのリズム感、ヴァイオリンのセンス、コントラバスの重厚感などを意識していただけたら、より迫力のある表現に近づいていくことでしょう。熱い演奏を期待しています。
(浅利 真)
武蔵野音楽大学卒業。
サクソフォンを須田寔、松沢増保、浜康幸、杉本孝幸の諸氏に師事。
第14回及び第15回ワールド・サクソフォン・コングレス(スロベニア/タイ)出演。
ソロ活動では2006年よりリサイタルを開催している。アメリカ・シアトル、タイ・バンコク、シンガポールなどにソリストとして招かれたほか、フランス・カプヴェルヌ音楽祭にも招かれ多くのステージをこなす等、海外での活動も多い。
また編曲家としての活動では、室内楽や吹奏楽等、多数の作品を手がけており、フォスターミュージックをはじめ国内外の複数の出版社より楽譜が出版されている。アルソ出版より発売の音楽雑誌[The SAX]での編曲や、映画「フレフレ少女」の吹奏楽アレンジも担当した。
他にも各種コンクール審査員、吹奏楽指導者として後進の指導に当たっている。
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