アントニオ・ヴィヴァルディ (Antonio Vivaldi, 1678年~1741年) はヴェネツィア生まれの作曲家兼ヴァイオリニスト。特に協奏曲の作品が多く、中でもヴァイオリン協奏曲『四季』はどなたでも耳にしたことがあるでしょう。
ヴィヴァルディは25歳の時、当時イタリアの中でも音楽の英才教育に力を入れていた養育院の一つ、ピエタ女子養育院へヴァイオリン教師として赴任します。その後、作曲家として器楽曲から声楽まで幅広い分野の作品を残し、合奏の指揮も執りました。
この『グローリア』ですが、作曲年数ははっきりしないものの、各声部の音域が高く、女声四部のために書かれたものとされ、したがってヴィヴァルディがピエタに勤めていた頃の作品の一つではないか、と推測されています。
●演奏のアドバイス
本来は女声四部と管弦楽合奏の形態を取る宗教音楽で、スコアでは、合唱隊はアルトとテナーをそれぞれ2声に分けて書かれ、管弦楽パートはSSAATBの6重奏で書かれています。D-SAXではコーラスにソプラノサクソフォンも加えて演奏しました。
また、16分音符の連続するフレーズ ( 例 : 9小節目~14小節目の5th&6thアルト・サクソフォンパートなど ) は、同じ和音の中でスラーをつけて演奏しても良いでしょう。
合唱部を演奏する人数も、譜面通りでなくてかまいません。さらに、器楽合奏と合唱隊は舞台上での立ち位置を工夫することでより良い演奏効果が得られます。
この曲を演奏される各団体でオリジナルの演奏形態を目指して、楽しく演奏していただけば幸いです。
サクソフォン奏者。
愛知県立芸術大学音楽学部を経て東京コンセルヴァトワール尚美ディプロマコース卒業。卒業後渡米し、Timothy McAllister (現ミシガン大学音楽学部教授) に師事。日本サクソフォン協会新人演奏会、東京国際芸術協会新人演奏会に出演。第11回大阪国際音楽コンクール入選。第28回レ・スプレンデル音楽コンクール管楽器部門審査員賞受賞、受賞者リサイタルに出演。第1回K国際コンクールサクソフォン部門第ニ位(一般の部)。札幌、名古屋、東京都など、各地で度々ソロリサイタルへ出演・開催。室内楽や大編成アンサンブルなど、主に東京都内で演奏活動を行う。
サクソフォン四重奏『Serendipity Saxophone Quartet』主宰。2013年、夢の島熱帯植物館 優秀アーティスト賞受賞。東京プリンスパークタワー主催『月灯りと緑の音楽会』他出演多数。サックス14本とピアノのグループ『D-SAX~14人のサクソフォニストと1人のピアニスト』メンバー。また『D-SAX』では2012年4月フランスツアーを行い好評を博す。
サクソフォンをこれまでに戸成ひかる、安田良美、雲井雅人、林田和之、Timothy McAllisterの各氏に、室内楽を村田四郎、和久井仁、服部吉之・真理子夫妻の各氏に師事。
ソロアルバム「The Milestones」(FLCP-21050)をリリース。同年、編曲作品「Three songs from Gershwin」をHoney bee Musicより出版(https://biz.paymo.life/products)
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