この作品は2005年からのヴィーヴ!サクソフォーン・クヮルテットの委嘱シリーズ「ノヴェレッテ(ENMS-84073)」「陽炎の舞踏(ENMS-84106)」に続く第3作として作曲。
私は普段、タイトルを決めてから作曲するのですが、今回はあえてタイトルを決定せず“呪文”“陰と陽”といったイメージのみで書き進めてみました。初演時にこのイメージと演奏を基にタイトルを広く公募し、多くの案が寄せられましたが、最終的にヴィーヴ!のバリトン奏者である浅利真さんが提案した「アスキ・カタスキ・ハイクス・テトラクス・ダムナメネウス・アイシオン」を採用させて頂くことにしました。
この長い語句はギリシャ神話に登場する狩猟の女神アルテミス(ローマ神話ではディアナ)の帯に刻まれていたという魔除けの言葉で、「闇・光・地・太陽・真実」という意味を持っています。自分を崇拝するものには慈悲深く、反して残酷な面もある、音楽にも関わりがある神なので、各々の場面を呪文に例え、それによって引き起こされる様々な現象を自由に想像して演奏して頂ければ幸いです。今後は中学・高校生をはじめ多くの皆さんに親しまれることを願っています。
(八木澤教司)
兵庫県西宮市在住。武蔵野音楽大学作曲学科卒業、同大学大学院音楽研究科修士課程修了。吹奏楽やアンサンブルの代表作は日本のみならずアメリカ、ヨーロッパ、アジア諸国、南米でも重要なレパートリーとなる。
2019年11月9日、天皇陛下御即位奉祝記念式典・国民祭典において天皇皇后両陛下「お出迎えのファンファーレ」として、東京2020パラリンピック開会式の式典音楽として作品がそれぞれ抜擢された。その他、ヨーロッパで歴史的権威のあるスペイン・バレンシア国際吹奏楽コンクールの課題曲に作品が選定、ミステリー映画「ソロモンの偽証・後篇」では「輝きの海へ」が挿入曲として使用されるなど活動は多岐に亘る。これまで全国植樹祭、全国高等学校総合体育大会、国民体育大会の式典音楽制作を歴任。各種コンクール審査員、客演指揮、指導、講演、音楽雑誌執筆に加え、音楽出版社のプロジェクトアドバイザーなどを務める。
合唱曲として手がけた「あすという日が」は、希望の歌、東日本大震災復興シンボル曲と称され、2011年第62回NHK紅白歌合戦において夏川りみ、秋川雅史の両氏によって熱唱された。第21回日本管打・吹奏楽 アカデミー賞 作・編曲部門(2011年)受賞、平成23年度 JBA下谷奨励賞を受賞。
2020年度より関東から関西に拠点を移し、神戸女学院大学音楽学部で作曲・音楽理論・吹奏楽の指導にあたる。
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