チャイコフスキーのみならず、バレエ音楽で最も人気の高い名曲といえる「白鳥の湖」だが、驚く事に初演の際には不評に終わっていたのでした。演奏と振り付けに不備が多かったのが原因だったらしいのですが、この素晴らしい名曲が不評で迎えられる、というのは一体どういう上演だったのか、逆に想像がおおいに膨らむところです。
ドイツの童話を元に構成された、悪魔ロッドバルトに白鳥に変身させられたオデットと、ジークフリード王子の悲劇の恋の物語を、チャイコフスキーは序奏と4幕からなる音楽にまとめました。作品番号20ですから初期の作品ですが、ピアノ協奏曲1番などと同時期に創られた、まさに油の乗りはじめた時期。どの曲も全てが名曲、と言い切れる素晴らしい作品でしょう。
このアレンジは、三重県立白子高等学校吹奏楽部の依頼、顧問の桐生智晃先生の選曲に寄るものです。
今回は全曲から、第一幕 No.1「情景」、 第三幕 No.18「情景」、 第四幕 No.29「終曲」を収録しました。No.1、29は多少のカットがなされています。
今後いくつかの楽章を追加して増やして行く予定ですので、フォスターミュージックのホームページでその都度お知らせします。
原曲の色彩感が自然に表現出来るようにアレンジされていますので、ひびきと音色での表現が出来るよう、力みなく演奏したい作品です。チャイコフスキーは吹奏楽で力んで演奏される事が多いので要注意です。
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