劇付随音楽「アブデラザール」は、イギリス音楽史上最高の作曲家とも謳われるパーセルの、最晩年(といっても36歳の短い生涯であったが)の作品で、同名の劇の再演にあたり、1695年に作曲されたもので、重厚なフランス風序曲から舞踏組曲を経て、最後は歌曲で締められています。残念ながら、劇の再演自体は失敗に終わりましたが、音楽的な評価は高く、特に「ロンド」は20世紀に至って、現代イギリスの作曲家であるベンジャミン・ブリテンの代表作「青少年のための管弦楽入門」の主題テーマとして採り上げられ、より知られるようになりました。
この編曲は、全10曲の中から、第1曲「序曲」、第2曲「ロンド」、第3曲「エア」、第5曲「メヌエット」、第6曲「エア」、第8曲「ホーンパイプ」、第9曲「エア(フィナーレ)」を抜粋したものです。(堤慎吾)
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