作曲者のミヒャエル・プレトリウス(1571-1621)は、ドイツのアイゼナハ近郊クロイツブルクという町で生まれ教会音楽に多大な業績を残した作曲家、理論家、オルガニストであり、器楽音楽の発展にも力を尽くしたことでも知られています。
《テルプシコーレ》は、17世紀初頭(1612)にフランスからドイツの宮廷に伝えられた古典舞踏曲をプレトリウスが編曲、編纂した曲集の名前です。〈テルプシコーレ〉という名は、ギリシャ神話に登場する9人のミューズのうち、舞踏をつかさどる女神「Terpsichore」に由来しています。
この舞曲集には、300余りのフランス舞曲が収められていますが、この金管八重奏への編曲は、
1. アントレ(137)CXXXVII(4声)
2. ヴォルト(201)CCI(5声)
3. キャナリー(31)(4声)
4. 村のブランル(14)(5声)とバレー(268)CCLXV(4声)
5. 3つのブレー(32)(4声)
の5つの舞曲で構成されています。
編成は金管八重奏(Trp.1 [Picc.Trp.] / Trp.2-3 / Hrn.1-2 / Trb. 1-2 / Tuba / 打楽器)
※Trp.2は第3曲でフリューゲルホーン持ち替え可。
打楽器は金管奏者が持ち替えて演奏します。数多くの団体がこれまで取り上げてきましたが、演奏者の創意工夫で様々な表現が可能な作品であることが実感できます。(佐藤正人)
秋田県出身。武蔵野音楽大学でクラリネットを専攻。
松代晃明・千葉国夫両氏に師事。昭和58年埼玉県川越市立野田中学校音楽科教諭として着任。
12年間教職を勤める。吹奏楽部を全国有数のバンドに育てた。音楽教育では、平成3年度埼玉県長期派遣研修教員として、東京芸術大学大学院音楽教育研究室で山本文茂氏のもと研鑽を積む。
平成7年4月より東京ミュージック&メディアアーツ尚美講師として着任し現在に至る。
この間、各地の中学校・高等学校・吹奏楽団への吹奏楽指導、客演、クリニック・講習会の講師、審査員、執筆等活動中。吹奏楽コンクールでは全国大会へ延べ28団体で出場し18回の金賞、10回の銀賞を受賞。
2006年全日本吹奏楽コンクール長年出場指揮者賞(15年)受賞。2010年度秋田県第32回木内音楽賞特別賞受賞。
川越奏和奏友会吹奏楽団、秋田吹奏楽団、ソノーレウインドアンサンブル、立正大学吹奏楽部音楽監督、
武蔵野音楽大学、埼玉県立松伏高等学校音楽科講師、ノースアジア大学客員教授「21世紀の吹奏楽《響宴》」実行委員、日本管打・吹奏楽学会理事。
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