樽屋雅徳吹奏楽作品集第2弾。今作は、全国各地の吹奏楽団からの共同委嘱により2014年度吹奏楽コンクールの自由曲として作曲された「輪廻の八魂」、根強い人気を誇る樽屋雅徳のデビュー作「絵のない絵本」など全6作を収録。
演奏は加養浩幸氏×土気シビックウインドオーケストラ。きらびやかな樽屋雅徳の音の世界がエネルギーに満ちたサウンドで余すところなく表現された1枚です。
長崎県立西陵高等学校の委嘱により、創立30周年記念、またマーチングコンテストでの演奏曲として作曲しました。Estrella(エストレア)とは、スペイン語で“流星”を意味します。「明るくさわやかなイメージの曲を」とのことで作曲をしたので、そのイメージに合い、かつ高校生の活気あふれるマーチングを想像して、スピード感や輝きを連想するこの言葉をタイトルとして選びました。この曲をマーチングはもちろん、通常の合奏でも演奏していただけるように、編成を少し変え、今回土気シビックのみなさんに演奏していただいています。曲想としても、マーチング演奏のために作った曲ではありますが、快活な部分だけではなく、おだやかな歌心の部分も盛り込んでいます。動きの縛りがない分、より音楽的に、そして打楽器の効果も合わせもって、本来のマーチングバージョンとはまた違った良さを感じていただけたらと思います。
千葉県が舞台である大長編の冒険物語『南総里見八犬伝』をイメージして作曲しました。物語は、里見家の姫=伏姫(ふしひめ)が切腹した際、姫が持っていた数珠玉に姫の魂が移り、八方に光と共に飛んでいったことに始まります。各地で生まれ育ったのちに八犬士となる若者達は、自分が里見家に仕えるとは知らずに「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」という文字の彫刻の入った数珠玉をそれぞれの境遇で授かり、大切に所有していました。数珠玉のほかにも、八犬士の証として「犬」という共通の文字が入った名字と、体には牡丹の形をした痣を持っていました。因縁に導かれて互いを知った八犬士達は、これらの証を手がかりに集結し里見家のために戦うこととなります。大長編の物語であるため、一つ一つの場面というよりも、物語全体の世界観をイメージして作曲しています。伏姫から八犬士、そしてその子孫たちに数珠玉を通じて受け継がれていく魂...そんなイメージから『輪廻の八魂』と名付けました。
この曲はひとりの貧しい絵描きが月の話を聞いて新しい千夜一夜物語を作り上げるという、アンデルセンの「絵のない絵本」をもとに作られています。「月光に照らされて輝く海面と紺青色の空。静かに舞い降りた白鳥が充分に翼を休め、暁の空へと羽ばたく…。」そのような情景が色彩感覚豊かに表現されて美しい雰囲気を醸し出しており、終結部に加わる合唱には「翼を広げ、夢と希望に満ちた空へ旅立とう。」という作曲者の思いがこめられています。
私の地元である銚子市で、80周年記念事業として2014年8月に公演されたミュージカル、ちょうし市民ミュージカル「天明の代官」銚子を救った男 庄川杢左衛門物語 のために書き下ろした曲のハイライト版として構成し直したのが『みたまのふゆ』です。物語は江戸時代、浅間山が噴火し農作物の不作により天明の大飢饉が起こりました。そんな中、独自の判断で藩の米蔵を解放し苦しむ領民を救った代官、それが高崎藩飯沼陣屋の代官・庄川杢左衛門でした。代官=庄川杢左衛門は、責任を問われ切腹したと言われていますが、正確な記録はなく歴史に埋もれてしまいました。しかし、銚子市民の間で僅かながらにも語り継がれ今でも彼を称える碑があります。そんな物語から「神様のお恵み、ご加護を...」という意味合いで使用される言葉『みたまのふゆ(恩頼)』と曲を名付けています。
「銚子の大漁節がなんだかお洒落になったらいいのになぁ…」私の恩師である佐藤博先生のそんな一言から生まれたアレンジです。大漁節は、漁業が盛んな千葉県銚子市で、大漁を祝い願う歌として生まれたそうです。市民のほとんどが幼少期から祭りや運動会で大漁節を踊ります。つまり、銚子市民誰もが知っていて、子どもからお年寄りまで踊れる。大漁節とは、そんな曲です。編曲をしたのは、実は12年前。それ以来、市立銚子高校では、部員全員ではっぴを着て、お囃子ありダンスありのポップスステージの定番曲として、長年演奏をしてきましたが、全国にお披露目するのはこのCDが初めてです。部員達も大好きなこの曲を、収録させていただけることを大変光栄に思います。ひと味違った大漁節『TAIRYO』をお楽しみください!
1939年のミュージカル映画「オズの魔法使」の劇中歌です。このアレンジでは、各セクションソロが順番に登場し楽器紹介用の作品としてもお楽しみ頂けます。
1988年に創設されたアマチュアの吹奏楽団(いわゆる「一般バンド」)。「全員で音楽を楽しむ」ことをモットーに、千葉市緑区土気町を拠点に千葉県内外から集まる90名程のメンバーにより活動を行っている。
1994年に加養浩幸氏を音楽監督に迎えて以降、定期演奏会、ファミリーコンサート等の定期的な自主公演のほか、地域行事への出演、全国各地への遠征公演(北海道、栃木、群馬、神奈川、石川、山梨、長野、静岡、香川、高知、福島、宮城)、吹奏楽コンクールへの参加(全国大会10回連続出場、8回金賞受賞)、オリジナルCDの制作や各種依頼による音源収録など、意欲的な活動を行っている。
CDの製作については、メンバーにとっての記念であると同時に、「アマチュアイズム追求」の結晶をより多くの方々に聴いていただきたいという想いから、年に1回のセッション録音を実施し、1997年以来毎年1枚のアルバムを発売している。
また、東日本大震災以降、これまでに福島県相馬市(2011年)、宮城県多賀城市・南三陸町(2012年)、福島県いわき市(2013年)、宮城県気仙沼市(2014年)、宮城県南三陸町・岩手県大槌町(2015年)にて遠征公演を行っている。
今後の更なる飛躍と発展を目指し、益々意欲的な活動を展開中である。 http://tcwo.jp/
1978年千葉県銚子市生まれ。武蔵野音楽大学音楽学部作曲学科卒業。佐藤博、宮本良樹各氏に師事。
フランスで吹奏楽曲「Ardent Overture」を出版。代表作として「絵のない絵本」「民衆を導く自由の女神」「マゼランの未知なる大陸への挑戦」「ラザロの復活」「マードックからの最後の手紙」などがある。
全国の吹奏楽団やマーチングバンドからの委嘱も数多く、その作品の多くが国内外問わず広く演奏され、日本でもっとも人気のある作曲家のひとりである。また、作曲・編曲の傍ら、吹奏楽指導やコンクール等の審査員、執筆活動などでも多くの成果を挙げている。
2004年~2018年まで銚子市立銚子高等学校の音楽監督を務めマーチングコンテストで全国大会へ、吹奏楽コンクールでは東関東大会、東日本大会へと導く。
現在はベルモンテウィンドオーケストラの指揮者・音楽監督を務め、指導者としても高い評価を受けている。
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