宗教色のない世俗的な作品が特徴で、今でいうシンガーソングライターのはしりとも言われ、1597年、1600年、1603年に出版された歌曲集に80作以上の作品が残されています。この組曲の2曲目にあたる「流れよ、わが涙」が特に有名で、当時のヨーロッパで大流行したそうです。
2006年には、ロック界を一世風靡した元ポリスのベーシスト兼ボーカリスト、スティングが発表したダウランド作品集「ラビリンス - Songs From The Labyrinth」(グラモフォン)が話題となり、再注目を浴びるところとなりました。
1. 「ご婦人用の見事な細工物」
調子のいい行商人の歌です。明るく軽快で、楽しい曲です。
2. 「流れよ、わが涙」
ダウランドの歌曲の中で最も有名なものです。原曲にあるリピートをなくし、短めのサイズで取り上げています。
3. 「あのひとは言い訳できるのか」
失恋の歌ですが、とても現代的な響き、リズムを持った楽曲です。
このアレンジは、先に出版した金管アンサンブルを元に、和声やヴォイシングを改めて見直し、更に原曲に近いものとしました。古典の入門曲として、最適な作品に仕上がっているのではないかと思います。(足立正)
We cannot accept orders for international shipping from this site. Please contact us before ordering.