この編成は大変特殊で、この編成ならではの音づくりをするのに苦労しましたが、結果的に、3人の笛奏者と1人の打楽器奏者による想像上の儀式のような楽想に帰着しました。
因習が残った、少し怖い古い儀式を想像してもらえればと思います。
■演奏ポイント
装飾音は、特に16分音符で書かれている音はできるだけ素早く演奏しましょう。装飾音のタイミング演奏家に任されています。ときには拍の前でも拍頭でもなく「中間」にするのも良好です。
sfzの位置の通り、装飾音に重心を持たせましょう。また、スラーの通り装飾音は打ち直したりせずに、レガートのまま演奏しましょう。日本の笛や雅楽の他、「バグパイプ(イギリスの民族楽器)」なども参考にしてみても良いかもしれません。
オーボエの低音は、普段のオーボエらしい音よりも野太い、荒々しい音が出ますが、それが狙いでもありますので、思い切って出してみましょう。
暗譜が可能であれば、打楽器を中心に3人の管楽器奏者がそのまわりを反時計回りに回る演出を行うことも推奨されます。曲に合わせてオリジナルな振り付けをつけるのも良いでしょう。また、状況が許せば、照明や衣装などの舞台演出をほどこしてみるのも面白いと思います。
オーボエパートは、ソプラノサックスやクラリネットで代奏も可能です。その場合は添付されたBb譜を使ってください。
打楽器は、もし用意できない楽器があるときは別の楽器で置き換えて演奏してください。
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