《ポ ロヴェツ人の踊りと合唱(ダッタン人の踊り)》
◆練習番号「F」の9小節目(179小節目)から
練習番号「G」の9小節目前(202小節目)まで
(「F」の9小節目に入らず、「G」の8小節前へ)
◆練習番号「I(アイ)」(233小節目)から
練習番号「Q」の前(432小節目)まで
(「I(アイ)」に入らず、「Q」へ)
「イーゴリ公」は、19世紀末のロシアの音楽を支えたロシア5人組のひとり、アレクサンドル・ボロディンによって書かれた序幕付き4幕からなるオペラである。
イーゴリ公は実在の人物で、この物語は2つの古代ロシア英雄叙事詩をもとに構成された。1つは中世ロシアの叙事詩で、ポーロヴェツ遠征と敗北、イーゴリの脱走と帰還、公子ヴラディーミル残留の史実が記述された「イーゴリ公遠征譚」。もう1つは、修道院古文書「イバテフスキー年代記」である。これらの史実から、ロシア5人組を支援していたヴラディーミル・ワシーリエウ・スターソフが原案を作り、ボロディンが台本化・作曲を行っていった。
作曲家としてもさることながら化学者としてもその才能に秀でていたボロディンは、1869年夏に作曲に着手するも、研究や公務に忙殺されていき、作品を完成させないまま1887年にこの世を去ってしまったため、没後、5人組の1人であったリムスキー=コルサコフとその弟子グラズノフにより完成され、1890年11月4日、サンクトペテルブルク、マリンスキー劇場にてようやく初演された。
「ポーロヴェツ人(だったん人)の踊り」(第2幕)は特に有名であり、独立して演奏される機会の多い有数の人気曲である。
この編曲版は、「ポーロヴェツ人の踊りと合唱」「ポーロヴェツの娘たちの踊り」の組曲として再構成され、第65回(2017年)全日本吹奏楽コンクールにおいて習志野市立習志野高等学校吹奏楽部が自由曲として演奏し金賞を受賞しました。
※2012年の出版時より改訂されたため、2017年版に差し替わっております。
昭和33年、京都市に生まれる。「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」が座右の銘で、普段は妻と子供とロッテ・マリーンズと音楽をこよなく愛する陽気な温泉好きなお父さん、兼社会科教師である。世界史の授業を担当し、「ミイラの作り方」を教えるのが得意である。
尊敬する音楽家は、指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤンで、ポスターを見ては真似をしている姿を生徒は暖かく見守っているのである。また、いつもせっせと大好きな曲を編曲しては生徒に演奏をさせるのが生き甲斐なのだが、暑いとバテバテ、寒いと縮こまり…と、けっこう温室育ちのお坊ちゃまなのである。
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